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2017/12/13
ブランディングのこと
アイデンティティの確立

以前、セミナーや研修に呼ばれ話の中でアイデンティティという言葉を使うと、カタカナ用語は分からないから使わないでくれと役員レベルの人からちょくちょく言われた。
日本語では自我同一性ということになると思うが、こちらの方がまた違った意味で分かりにくい。
カタカナ用語は外国語ではなく、一つの広い意味の内容を表す固有名詞として扱われる日本語となり、その単語を知っている人とはコミュニケーションがし易くなってきている。
余談はさておき、ブランディングにおいてこのアイデンティティの確立はもっとも重要なポイントだ。
性同一性障害という言葉をときどき耳にするが、心は男性だが体は女性、もしくは、心は女性だが体は男性と感じるもので、着ぐるみを着ているような感じだという。
そうなったことは無いがイメージしてみると分かるような気がする。かなりの違和感だ。
コーポレートアイデンティティ、いわゆるCIだとか、ブランドアイデンティティにおいて、このアイデンティティの確立がなされていない状況は違和感を感じて当然なのだがそれを感じられるセンスを持ちあわせている人材はかなり少ない。
要は外面と内面のバランスを取るということだが、実は内面から入るのはかなり難しい。
人は内面を磨き、外面はある意味どうでもいい、みたいのが常識的だった。
趣味などはまず格好から、という人が多くいるが、それも一理ある。
モノ溢れの時代、ビジネスにおいても外見から入ってみる、と考えてみる必要もあるようだ。


(望月聖司)