2017/12/30イノベーションのこと客寄せと受皿
ビジネスには、必ず客寄せ商品と受皿商品が必要だ。
そんなに利益が出ずとも非日常的で広告効果が高い客寄せ商品で顧客を呼び込み、普通だが日常性が高く利益性も高い受皿商品につなげて行く。
利益を上げ続けている企業は、この相乗効果が高いと言える。
かつて企業は物が足りない時代において、自然とその相乗効果が生まれてきたがモノ溢れの時代になり状況は一変した。
客寄せ商品だったものは、競合が増えるにつけ受皿となる。だからまた客寄せ的な商品が必要になる。
もう少し厳密に言うとかつては客寄せ商品が、即受皿商品ともなっていたのだ。
受皿商品しか無くなってしまった企業はかつての利益性が頭から離れずに受皿商品となってしまった商品に営業費や広告費をかけ続け、結果が出ず終いで頭をかかえている。
モノ溢れになった時代の開発は、この客寄せ商品と受皿商品を切り離して考えて行く必要がある。
客寄せ商品とは、ほとんど広告費をかけずに宣伝できて営業がワクワクして提案できる。だから商品だからという考えを捨てて一つの新しい宣伝広告なのだと考えるとアイデアの出し方が変わってくる。
受皿商品は整っている企業が増える中、企業成長においてこの客寄せ商品開発が人材の育成にも大きく関わってくることを経営者には認識していただきたい。
メーカーにとっては、知ってもらい、気づいてもらい、買ってもらい、買い続けてもらい、選び続けてもらうという戦略の礎になるものとして。
ショップビジネスにとっては、新規来店客、新規購入客、再来店客、固定客、スペシャル顧客につなげる礎になるものとして。