2018/2/3考え方のちょっとしたヒント集93.心傷風景
過去はとても大切なものだと思います。
過去を振り返るなんて…という人もいるかもしれませんが、人はやっぱり過去を生きてきた中で学習を重ねてきています。過去に体験したことでしか学習をしていない、といっても言い過ぎではありません。
その一つ一つを大切にしていくことが、成長につながると考えています。大切な人との別れ、確執、衝突、傷つけ合い。そんな体験をすることで、同じような思いに苦しんでいる人の気持ちがわかり、しだいに人にやさしい自分になれるのではないでしょうか。そして励ましてあげたくなります。
自分のつらい過去も葬り去らずに大切にしまっておけば、いつか人のために役立てることができるのです。そして再び自分に同じできごとが起きた時には、今度は乗り越えようと思う力になっていきます。人や自分の心傷風景が、より乗り越えられる自分の未来を築いてくれる。そんな風に、心はつながっていくものだと思います。
誰にでも同じようにやってくる悲しいできごと。おっきいことも、ちっちゃいことも、何かを知らせるために起きています。自分の、そして他の人の心傷風景も、大切にできる人間になりたいと思います。
■未来をイメージすることのススメ
体験を大切にとっておくということは、その体験から逃げずに向き合うということです。たとえつらかったような苦い体験ともしっかりと向き合い、反省したり励みにすることで、もう同じことに惑わされない自分になることができます。どんなささいな体験も、もうワンランク上の自分になる未来のイメージへとつなげていきたいものです。