Banshiren

食で人と企業と地域をつなぐ!

2018/2/3
考え方のちょっとしたヒント集
96.知っている人

 人間は一生のうちに何人とコミュニケーションがとれるのでしょう。街中に行くといろんな人がいますが、ほとんどが知らない人ばかりで、こちらには話しかけてきません。こちらから話しかけたりしたら、うさん臭く思われてしまいます。
 通りすがりの人をじっくり見てみると、知り合いに似ていたりして、何だか気の合いそうな人がたくさんいます。でも、何の縁もないのでそのまま通り過ぎてしまいます。これがとても不思議に思う時があるのです。
 人は何かで信用とか安心を求めています。テレビを見ていると、見飽きるくらい同じタレントが出ています。それも、なぜこの人が?と思うような人をあちこちで見かけます。好感度が高いということなのでしょうが、これも知り合い感覚ではないでしょうか。一度何かの番組で好感を持たれると、そのまま受け入れられて、後は「あ、知ってる、知ってる」という身近さからくる安心感が視聴者の中に生まれているような気がします。
 私は今までに、だまされたり、とても酷いことをされたことがありません。そんな悪人にも会ったことがない。日本では、そういう人が多いのではないかと思います。なのに初めて見る、いや、会う人に疑念を抱く人が多いのに驚かされます。
 だから商品なども、コマーシャルをしていない商品には手を出しにくいのでしょう。知らない人や物は疑ってかかる。でも何かで知っている人や物にはつい心を許してしまう。変な民族かもしれません、私たちは。

■真の信用をしっかり見つめることのススメ
 知らない人だから怪しいとは限りません。知っている人だから安心かというと、それも違います。テレビで好印象の人は、実生活までいい人でしょうか。コマーシャルをガンガン流しているネームバリューのある商品や会社は信頼できるのでしょうか。信頼できる部分もあれば、できない部分もあるというのが正しい見方です。人も物も企業も、どの部分を信用するかが大切です。


(MIKI)