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2018/2/4
考え方のちょっとしたヒント集
1.会話のルールと野球の審判

 かつて子供野球の審判をしていました。というよりも、やらされていました。「自分に審判なんてできるんだろうか」と、どぎまぎしながら始めたのですが、初っぱなの講習会から感動してしまいました。
 たとえばランナーがベースに滑り込んだとします。その時の審判の対応は、まず、一番確認しやすい位置に自分を持っていく。次に、アウトかセーフか判断する。そして、一呼吸おいて最後にジャッジする。「アウト~!」「セ~フ!」です。
 どこがポイントかと言うと、一呼吸おくところです。普通、人間というものは、ゲームの流れでアウトかセーフかが直前にわかってしまうそうです。しかし、ベースに足、ランナーにグローブがついた瞬間にジャッジすると必ず両者から不満が出るし、審判として信用されないというのです。ランナーが滑り込んだ。ボールが来た。タッチをした。タッチの方が早かった。よし、確認した。「アッウット~!」…。これを遅すぎず、早すぎず、誰の目から見ても納得のいくタイミングでジャッジをすることが大切なのです。
 生活の中でも、同じことが言えます。人の話を途中まで聞くと大体のあらすじがわかってしまい、最後までしっかり聞き終わらぬ前に返答してしまう。そんなことをしていたら、相手の言いたいことも正しく聞けないし「この人はしっかり聞いてくれない」と信用をなくしてしまいます。これまで、そんなことをいっぱいやってきたと思います。
 野球のルール、いや審判のルールから、会話のルールを学びました。

■伝えるために相手を知ることのススメ
 どんな場合でもまず、相手の言うことに耳をかたむける。そしてたとえ賛成できなくても「この人はこう考えているんだな」と受けとめられるようになりたいものです。そしてこちらの気持ちも、相手の人柄を見て伝える努力をしましょう。伝えようと努力をすることで、自分が相手を理解できるようになっていくのだと思います。


(MIKI)