近頃やっと売春も悪いが、買春、買う方にももっと厳しく、という風潮になってきました。とても良いことだと思います。
以前、ワシントン条約で売買を禁止されている動物が、日本にばんばん密輸されているという報道がされていました。
売り手の方はとても貧しい国が多く、事情を感じざるを得ないところもありますが、買う側の日本はどうでしょう。ただの趣味とか、人とちがったものがほしいという虚栄心ではないのでしょうか。オランウータンなどは子猿しか売れないために、捕獲する時に母親を殺してしまうのだそうです。買う人さえいなければと、怒りと悲しみをおぼえてしまいます。
ハンバーガーが半額!ビール一杯100円!とにかく安い、何でも激安!…それを革命だ、すごいなどと言っている人たちがいるようですが、そこまで安くしなければ生活できないほど、日本は貧しいのでしょうか。毎日、何億食と出るハンバーガーのために、大量の牛の犠牲と牧草地の破壊が続いています。なのに、安いからと気軽に食べ残して捨ててしまうことも、自然と増えているのではないでしょうか。
何でも値切り、安くする現状が、その仕事に関わる労働者への負担、粗悪品の製造、環境破壊といった事態をひき起こしたり、世の中を安物ばかりにしてしまい、結局は消費者自身に弊害となって降りかかってきてしまう。買う方の責任を、もう一度問い直してみたいと思います。
■消費する責任を持つことのススメ
超値くずれ、景気低迷、環境破壊。それはみんな、私たち自身がひき起こしていることです。自分が買うことによってどんな企業が儲かり、どんな事業が発展していくのか、そのことによってどんな結果が起きるのか、消費者はその責任を担う意識を忘れてはいけないと思います。
(MIKI)