2歳、3歳、4歳くらいの子供は本当にパワフルです。よく泣く、走り回る、食べまくります。あの小さな体から、どうしてあんなエネルギーが出てくるんだろうと感心します。
バナナなども平気で一本を食べてしまいます。大人と子供の体格の比率を考えると、三倍くらい大きなバナナを大人が食べるのと同じです。ケーキもおせんべいもです。
食べ物以外にもいえます。たとえば階段。子供は、ものすごい高さの階段を1歩1歩上がっていることになります。
そういえば、私の娘の小さい頃を思い出しました。
歩く時、私は別にスピードをゆるめて歩いたことなどありませんでした。それでも娘はけなげに、一生懸命走るように手をつないで歩いていました。そのけなげさを楽しんでいたような気もしますが、今思い返すと、とても申しわけなかったと思います。と同時に、人に対する思いやりのなさに気づきました。
子供が1歳になると、親も親として1歳になります。親と子は同時に成長しています。親は、実際にしつけをしたり、自分の姿を通して生き方を教えたりして、子供に尽くしていきますが、子供もその小さな体で、可愛い姿で、自分の親を親にしてくれています。しかも子供の成長はとてもパワフル。そのスピードに負けないように親も一緒に成長していけば、たくさんのことを教わり、大きく伸びることができるのだと思います。
■育ち育ててもらうことのススメ
人間だけではなく、植物や動物を育てることなどにも同じことがいえます。小さい頃の可愛らしさに癒されるということもありますが、成長していく姿が頼もしく、こちらまで元気づけられるからです。その出会いの中からどれだけのものを学べるかで、私たちは度量を問われているのかもしれません。子供たちは成長の素です。そのけなげさ、強さを励みに、一緒に成長していきたいものです。