子供を見れば親がわかる、政治家を見れば国民がわかる、と言います。すべてのモノが鏡となって自分の姿を映し出していると考えれば、何かを非難してばかりいるのは、天にツバしているようなものです。
青少年犯罪の多発で「最近の17歳は!」などと言っていますが、17歳の人たちがおかしいのではなく、社会がおかしいからだと考えるべきです。「教育が間違っていたから変えよう」などと言っても、それを変える人たちがおかしければ話になりません。
マスコミはマイナス的な情報を流して不安をあおるようなことばかりしているし、テレビは相変わらずくだらない番組を多く流しています。
学校の先生がどれだけ理想を語っても、しょせんはお客さんになってしまっている父兄や生徒には逆らえない状況です。いじめについてのテレビ番組をやっていましたが「いじめを解決できないのは先生が悪い」と先生に対するいじめの番組になっていました。
自分が正論を語るほどに、実際に正しい生き方をしている人がどれほどいるのでしょうか。結局は世の中の人、みんなが少しずつ狂っているのではないかと思ってしまいます。
間違いがあるなら、周りの人に向けるのではなく、まず自分に向けるべきではないでしょうか。人をどうにか変えてやろうなどと思う前に、自らの生き方を見直し、できる部分から直していくべきだと思います。
■努力は当たり前だと思うことのススメ
たとえば部屋をキレイにしておこうと思ったら、努力しなければキレイにはなりません。汚くしようと思ったら、ほっておくだけでどんどん汚くなっていきます。不思議ですが、世の中はそういう仕組みになっているようです。世の中に良くなってほしいと願うのなら、まず自分から良くなっていく努力が必要ではないのでしょうか。