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2018/2/4
考え方のちょっとしたヒント集
48.心の衝撃

 大学時代から女房が飼っていたネコが16才で死にました。うちの娘より一才年上です。ともに青春を過ごした家族の一員でした。年をとり、部屋でおっとりとすごすようになったある日突然、心臓発作を起こし、病院まであと数メートルというところで、私が運転する車の中で女房に抱きかかえられて死んだのです。たまらなく悲しかった。生まれた時から一緒の娘は、ことのほか悲しみ泣きました。
 でも、16年間も一緒に生きて、最期に飼い主の腕の中で死んでいくネコがそういるでしょうか。何という孝行ネコだろうと思いました。その時はものすごくショックでしたが、それ以上に一緒に送ってきた人生への感動と死に直面させてもらえた感謝の方が大きかったのです。
 そしてまた、新たなパートナーを探しました。
 愛猫の死を通し、人生観よりも死生観というものを考えるようになりました。死に直面することは、人間にとって一番重要なのかもしれない、もしかしたら最高の学習なのかもしれません。実は、心の衝撃が人間を成長させていくのではないか、と思うようになったのです。
 真の幸せとは、きっと息ができないくらいの心の衝撃なのではないかと考えています。一生のうちで一度は味わってみたい。だからその時のために、衝撃に強い心を作っておこうと思います。

■心の衝撃を味わうことのススメ
 最近の人は、心の衝撃に弱くなっているように感じます。死なれるのが嫌だからとペットを飼わない。家族や友だちとのトラブルを避けて核心に迫らなかったり、悩むことや考えることからも逃げている。衝撃が、視覚的なものや刺激的な音に変わってしまい、マインド的なものが薄くなっているのではないでしょうか。本当に大切なものは、試練を超えたところに生まれるのだと思います。


(MIKI)