Banshiren

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2018/2/4
考え方のちょっとしたヒント集
49.サンタは存在する

 子供の頃のクリスマス。枕元にプレゼントが置いてあると、一気に階段を駆け下りてお父さんとお母さんに「サンタさんからプレゼントがきたよ!」と声をあげたものです。
 ホントは、まずサンタさんに「ありがとう」。それからお父さんとお母さんに報告する。そして最後に「自分も大人になったら、サンタさんのようにみんなにプレゼントして喜ばれるようになるぞ」と思えたらすばらしかったのでしょうが、なにせ普通の子供ですから、とにかく自分がうれしくて胸が一杯でした。
 ところが小学校に上がった頃、兄に耳打ちされました。「あのプレゼント、母さんが置いてるんだぞ。オレ、見たモン」。ショックでした。遠い外国からやってきて、ニコニコしながらプレゼントを配る不思議な人は、いないというのです。
 サンタクロースは実在するでしょうか。実在しないと思います。しかし、「子供を幸せな気持ちにさせたい、夢を与えたい」という、サンタの魂とでもいうような想いは、お父さんとお母さんの心に宿っていると思います。そして、その想いがプレゼントを運んでいるのではないでしょうか。だから、サンタクロースは形としては実在しないけれど、実は存在している。今はそう信じています。
 サンタを信じなくなった時から、プレゼントは両親から直接、手渡しされるようになります。しかし、物を物としてでしか語れない人は夢を持てない。幸運も、幸せも、チャンスも、さまざまな形で自分の目の前に現れてくるものだからです。

■存在を意義で感じることのススメ
 目に見えないもの、形のないものも「ある」と信じれば、あらゆるものが存在することになります。「神さまや仏さま」は、人のために尽くしたい、感謝の気持ちを持って日々を送りたいという心に。「悪魔」は、人を妬んだり恨んだり、欲望に走る醜い心に。そして、私たちはそのどれをも持っています。天国も地獄も今ここにあって、そのどちらで生きるかを決めるのは、自分自身なのだと思います。


(MIKI)