2018/2/4考え方のちょっとしたヒント集55.目に見えないモノを「どう見るか」
目に見えないモノに空気があります。お線香の煙を使えば、空気の流れは見ることはできます。では、どうやって空気自体を見ることができるのでしょう。
たとえばコップを逆さまにして水槽に入れます。そうするとコップの中に水は入り込みません。そこにあるのが空気です。透明のビニール袋にぶわっと空気を入れて口をしばる。するとビニール袋は風船のようになります。その中のモノが空気です。これでホントに空気が見えているかというと、そうではないかもしれませんが、存在を目で認識することはできます。
では、「痛い」は見えるでしょうか。誰もが感じるもののはずなのに、そこへ出して見ることはできません。でもその痛がっている人の表情から、ある程度の痛さを読み取ることはできます。
目に見えないモノに、「価値観」とか「哲学」などというものもあります。それらはどう見ることができるのでしょう。話したり、文章に書きおこして伝えるという方法もあります。しかしほとんどの人が、自分の「生き方」で見せています。そして、人のその姿をじっくりと見ているはずなのです。
存在しないモノ以外は、努力しだいですべて見えるものなのです。
■目に見えないモノを「どう見せるか」のススメ
みんな自分の想いや考え方を何らかの形で表そうとしますが、実はその人の生き方ににじみ出ています。しかし、それが筋の通った哲学に基づいているわけではないため、人に気づいてもらえなかったり、正しく解釈してもらえなかったりするのです。それでは「無い」に等しい存在になってしまいます。自分の中には確かにあるということが、人に伝わる生き方を心がけていきたいものです。