世間がやけに子供じみているように思います。精神年齢がとても低くなっているような気がするのです。良いとか悪いとか、昔が本当で今がおかしいとか、そんなことはわかりません。でも少なくとも、みんな昔より10歳は幼くなっている、と感じるのです。
人間は自然と、一生のスパンで人生を考えるようにできていて、平均寿命が延びたため、昔より精神的成長がゆっくりになっているのかな、なんて考えてしまいます。
実年齢から10歳を引くと、だいたい昔の精神年齢の歳になる、などというかってな計算をするようになりました。今30歳だったら昔でいえば20歳で、成人した程度です。だったら40歳は、実は30歳。
同じように、大学生の学力の低下も感じます。昔は大学のランクも一流から三流くらいだったのが、今では八流とか10流くらいまでありそうです。大学の生徒集めのために、学力の伴わない人までもが大学生になっている、というのはひとつの事実ではないでしょうか。最近ではめっぽう、大学院生や留学経験者も増えてきました。今の大学生は、昔の高校生レベルといったように、これも一段ずつ下げて見た方が良さそうです。
すべては意識の問題です。幼いから頼りない、ではなく、まだまだやらなくてはいけないことがたくさんある。これから何だってやれる。そんな風に若い気持ちを持続する方に持っていけば、変に落ち着いたオヤジにならなくてすむ、と捉えてみたいと思います。
■「誇りと、自覚と、責任を」のススメ
会社も同じかもしれません。部長は課長、課長は主任と考えていくと、社長は専務。では実質の社長はどこへ行ったのか、なんてことになってしまいます。社長不在、親不在、教師不在、警官不在…。歳や経験の割にはまだまだ未熟な自分を見返り、みんなで人間性の向上を目標にしていきたいものです。