Banshiren

食で人と企業と地域をつなぐ!

2018/2/4
考え方のちょっとしたヒント集
85.点数をつけるということ

 大学や専門学校の講師として行っていて、一番悩むのが評価です。プリントによるテスト形式ではなく課題制作での評価なので、なお難しいものがあります。
 たとえば優、良、可、不可などといった採点では、あの人の「良」とこの人の「良」は一緒なのか、といった矛盾が生じたり、おおざっぱになってしまったり。100点満点での採点では、72点と76点のその差は何の差なのかが難しい。
 結局は、落第か落第じゃないかの採点になってしまいます。
 それより、人に点数をつけるというところに問題があります。できればつけたくないし、つけない方が良いと思っています。
 ある広告代理店の営業の方が、広告のアイデアを一生懸命に考えました。そしてクライアント企業の社長に持っていきました。するとその社長に「このアイデアは40点だな。ダメだ」とカンタンに言われたそうです。プロから見たら広告のことは何も知らない社長が、なぜそんなに簡単に点数をつけられるのでしょう。そんなに社長は偉いのでしょうか。そんなにお金を出す側は偉いのでしょうか。
 この話を聞いて、私は怒りを覚えました。点数をつけるのがキライな私が、広告という仕事を通して何百社かの経営研究・企業研究・社長研究をしてきた私が、あえてその社長に「〇点」をつけたいと思います。

■エラクならないことのススメ
 自分が人を評価する立場だったり、お金を払う立場だったりすると、なぜか偉くなったように錯覚する人がいます。しかし、自分は本当に人を正しく評価できるほどの人間なのか、自分の指導は的確だったのかを考えると、自然と謙虚な態度になるはずです。お金を払うのも、自分にはできない専門分野に対し、お金を払ってお願いしているはず。誰も偉くなど、なれるものではありません。


(MIKI)