Banshiren

食で人と企業と地域をつなぐ!

全体報告会/新産業のベースとなるカテゴリーが誕生

1年間の支援の成果を、副市長、
藤枝エコノミックガーデニング推進協議会
および関係者へ発表する報告会。

成果のお披露目として、完成したブランドロゴ、
パッケージ、新製品の紹介、
試食・試飲と意見交換などを行いました。


プロデューサーの望月より、今回誕生したブランドについて説明

プロデューサーの望月による支援内容やブランドの説明に続き、
参加事業者3社から支援に臨んだ気持ちや取り組んだ内容、
今後についてなどを発表。
その後試食・試飲をしていただきました。


取り組み内容についてプレゼンする松田商店さん

これまでとは違う製品開発に戸惑いながらも、
プロデューサーの指導を受け、
支援仲間と協力し合ってお披露目の日を迎えられた喜びや、
今回誕生した自分のブランドを育てていきたいと語る姿に、
大きな達成感が見受けられました。


初めてブレンド緑茶の製品開発に挑んだ人と農・自然をつなぐ会さんは
13種類の製品をお披露目


ソースや味付けなどに協力していただいたフレンチシェフと一緒に
試食品を振舞う尾州真味屋総本舗さん

今回の支援は、単に一企業の
新商品開発を支援したのではありません。
これをベースに新たな藤枝市の、ひいては静岡県の
新産業カテゴリーを創り出すことを目的にしています。

ここで生まれたジビエと緑茶の新カテゴリー、
そして取り組んでくれた3社を核として、
関連するあらゆる業界、産業、地域を巻き込み、
さらに発展させていく予定です。


左/松田商店さんの匠の緑茶「真茶園百彦」の玉露
右/松田商店さんが鹿肉用にブレンドした「ブレゼッティ」

 

試飲・試食会/外部の方へ新しいジビエと緑茶をお披露目

藤枝市の小杉苑さんで、
市職員、藤枝エコノミックガーデニング
協議会メンバーなど部外の方を招いての
試飲・試食会を開催。

産業政策課の木野課長による事業説明に続き、
プロデューサーである望月からプロジェクトの主旨、
取組み内容、試飲会についての説明。


プロデューサーの望月が支援のポイントなどを説明

その後、事業者3社によるプレゼンテーションをして、
試飲・試食をしてもらいました。


各事業者によるプレゼンテーション

真味屋さんは、鹿肉料理3種。

人と農さんは、匠の緑茶5種、グルメ緑茶5種、
カジュアル緑茶3種の合計13種を。

松田商店さんは匠の緑茶7種、グルメ緑茶5種、
カジュアル緑茶5種、おいしい健康茶3種、
そして真味屋さんの鹿肉に合わせた緑茶1種の
合計21種類を披露。


ブレンド緑茶やジビエ料理を試食・試飲してもらいました

参加者からは
「ジビエは食わず嫌いだったが、おいしいと思った」
「これまで食べた鹿肉とは比べ物にならないぐらいおいしい」
「同じ種類のお茶でも企業により個性があり、
それぞれの良さがあった」
「いろんなシーンで緑茶が登場できることを知った」
などのご意見が。


支援で開発したパッケージデザインや紙袋などのツールも展示

水出し緑茶という点も、
水筒に入れて持ち歩きたい、仕事の合間に飲みたい、
スポーツシーンにも使えそうなどなかなかの好評価。

特に若い人(20~40代)の方が
グルメ緑茶やカジュアル緑茶を
受け入れている印象を受けました。

ジビエや緑茶にこれまで親しんでいなかった新規を
開拓することを目的とした商品開発。
そういう意味で、手ごたえを感じました。

個別面談/工夫を重ねたブランド緑茶が勢ぞろい

本日は松田商店さんに集合して緑茶商品の試飲会。

人と農さん9種類、松田商店さん21種類、そして
V.W.STORKも独自に開発したした17種類の
オリジナルブレンド水出し緑茶に加え、
その場でブレンドを試せるように
ハーブ7種、ドライフルーツ8種の水出し液、
食事との相性を見るソース10種が揃い壮観です。


夜分、松田商店さんにメンバーが集合して大試飲大会

松田商店さんのグルメ緑茶は、同じ緑茶でも、
単独で飲んだ時とソースと合わせて飲んだ時で
味わい方が変わり、合わせて飲むと
ソースのおいしさを引き立てる見事な出来栄え。

人と農さんも、よもぎ、杉、みかんなどを使い、
初めて挑んだオリジナルブレンドとは思えないほどの
クオリティに仕上がってきています。

外部の方を招いての試飲・試食会まであと2週間弱、
もうひと頑張りです。


試作の前にパッケージデザインを並べ、
製品の味と商品イメージが合っているかも確認

個別面談/フレンチシェフと開発したソースで試食

事業ロゴやパッケージができ、
いよいよ製品開発も大詰めを迎えています。

本日は、真味屋さんのジビエ製品の試食。
フレンチレストランのシェフと開発したという
3種のソースのベニソンブレゼ(蒸し煮)です。


トマトとバジルソースなど3種のベニソンブレゼを試食

鹿肉というだけでもチャレンジなのに、
さらに今回はレトルトではなく、
精肉とソースを入れた袋をレンジでチンすると調理できる
特殊な加圧調理袋を使う点が特長。

ですので味だけでなく、
肉の厚さ、食感、柔らかさ、火の通り、
ソースのとろみ具合など細部まで吟味。

2月の試食・試飲会に向けて
さらなる改善に取り組んでいただきます。

商品化支援/3社のブランドロゴとパッケージを提案

ビジネスプロデューサーの望月が、
各企業の事業ブランドロゴと
商品ブランドのアイデンティティ、パッケージ案を創り、
ずらりとテーブルに並べてプレゼンテーションしました。


長机に並べられたブランドロゴや商品パッケージ案

ブランドの役割と、そこに込められた戦略の意味、
製品との関連などを説明し、
ブランドロゴやネーミング、パッケージなどは
戦略を踏まえた上で表現するものであることを情報共有。

人と農さんのブランド名は「Organic RiQ」。
匠の緑茶「杵塚園無然」のロゴマークは、
家紋のような円形の中に「杵」を3つ配置。
これは3人の子供たちが力を合わせる意味と、
「父」にも見立ててお父さんが見守っている
という意味が込められています。


人と農さんのブランド「Organic RiQ」と
匠の緑茶「杵塚園無然」のロゴマーク

松田商店さんのブランド名は「美味茶生活」。
匠の緑茶「真茶園百彦」のロゴマークは、
利き茶日本1位と2位がいるお茶屋であることを
富士山でシンボライズし、松田社長の名前を入れて表現。


松田商店さんのブランド「美味茶生活」と
匠の緑茶「真茶園百彦」のロゴマーク

真味屋さんのジビエブランド
「MOMIJI-BOTAN」のロゴマークは、
鹿肉を表す紅葉と猪肉を表す牡丹を配したモダンなデザイン。


真味屋さんのブランド「MOMIJI-BOTAN」のロゴマーク

皆さん、自分のブランドの形ができたことで嬉しそうです。
これまでもやもやしていたことがイメージしやすくなり、
目指す方向性がより明確になったようです。

個別面談/緑茶商品、ジビエ商品のラインナップ検討

商品化に向けて3社それぞれの個別相談日です。

松田商店さんとは、開発する緑茶カテゴリーの確認や
ブレンド規格の打ち合わせ。

また、プレミアムなフルーツソースを開発している
マコジャパン(株)さんにご同席いただき、
オリジナル水出し緑茶に合うスイーツの検討などを行いました。


松田商店さんとオリジナルスイーツなどを検討

尾州真味屋総本舗さんとは、
今後ブランド展開を図るにあたり
どんな商品ラインナップを揃えるかの打ち合わせ。

ベニソン(鹿肉)バーガー、ベニソンブレゼ、
ローストベニソン、スープ、ソーセージなど、
実際に販売するかは後で検討するとして、
まずは理想のブランドと商品を創る。

その中で3種類を報告会でお披露目できるように
製品開発に取り組むことなどを検討。

また、現在の事業についての相談や
他の支援との使い分けなどについても
アドバイスさせていただきました。


真味屋さんと商品ラインナップなどの打ち合わせ

人と農・自然とつなぐ会さんとは、
松田商店さんと同様に緑茶カテゴリーの確認や
ブレンド規格の打ち合わせ。

さらに、試作してきてくれた
3種類のブレンド緑茶を試飲しました。

ほうじ茶と玄米茶とゆかり、茎茶とみかん、
中蒸し茶とよもぎなど、誰も発想しなかったような
オリジナリティあふれるお茶たち。

どれも味わいが違って良かったのですが、
初めて試作してみて「これだ!」という
ジャッジ基準が分からず難しかったという感想に、
味の規格基準を設定しようということになりました。


人と農さんのオリジナリティーのあふれるブレンド緑茶3種

事業化支援/ジビエと2つの緑茶のブランド名が決定

2回目の集合研修では、事業の方向性を擦り合わせし
3社のブランド名と商品を決めました。

真味屋さんのブランド名は「MOMIJI-BOTAN」。
ジビエは外国のものではなく、もともと日本にあったもの。
飼育されたものではなく自然の鹿が特徴で、
日本人に合った味付けの商品を提案していくブランドです。

人と農・自然とつなぐ会さんのブランド名は「Organic RiQ」。
山里で無農薬栽培にこだわった茶畑から生まれたお茶
ということで、離宮とお茶の利休にかけた名前。
娘さんが中心になり、若い人に向けてオーガニックと
素朴な味わいを提案していくブランドです。

松田商店さんのブランド名は「美味茶生活」。
利き茶日本一の匠がブレンドする美味で新しいお茶の
ライフスタイルを提案するブランドです。

戦略会議の後は持ち寄った試作品をみんなで試食。
緑茶とさまざまな市販ソースを合わせて相性を見たり、
鹿肉のブレゼやアヒージョ、ウィンナーなどを試食して
「どれもおいしいけど、
もっと味の違いを出した方がいい」など
感想や改善案を情報共有しました。


緑茶と市販ソースを合わせて相性を確認

個別面談/松田商店さんにて緑茶会議

お茶関係2社が松田商店さんに集合し、
緑茶戦略会議を開催。

まずは、松田商店さんの製品ベースとなる
匠の緑茶を決めましょうと、玉露、浅蒸し茶、深蒸し茶、
棒茶、番茶、ほうじ茶、玄米茶の7種を試飲し、
水出しでそれぞれに個性を感じるかなどを確認。

これに、レモングラスやローズヒップなどのハーブ、
りんご、イチゴ、みかんなどのドライフルーツ、
とうがらし、シナモンなどスパイスの水出し液を
ブレンドして、相性を見る試飲を行いました。


製法別7種類の緑茶を試飲

人と農・自然をつなぐ会さんから
「自作のミカンは酸味が強いので緑茶には合わないかも…」
という相談を受け、
和紅茶のブレンドを試してみたらどうか、などの案も。

藤枝市役所のご担当者お二人も参加し、
和気あいあいと試飲&意見交換を行いました。


比べて見ると緑茶ってこんなに個性があるんだ!を改めて実感

個別面談/真味屋さんならではの鹿肉とは?

真味屋さんとのジビエ戦略会議。
ジビエというと海外のものというイメージがありますが、
もともと日本人も鹿や猪を食べていました。

しかも輸入の養殖肉と違い、
真味屋さんが扱う鹿肉、猪肉は野生のものだから
人工飼料や薬を一切使っていない健康食品とも言えます。

そんな真味屋さんの鹿肉、猪肉の特徴、
真味屋さんならではの技術、大事にしていること、想いなどを
サイトを中心にちゃんと訴求していきましょうとアドバイス。

また、加圧調理袋を使いどんな料理ができるかを
試作することなどを打合せしました。


お手本になるジビエの味をご家庭で楽しめる商品開発を目指します

戦略支援/緑茶と鹿肉商品の方向性が決定

一同が会する初の顔合わせの集合研修。
8月の企業訪問による個別相談を踏まえ、
鹿肉産業、緑茶産業に関する現状と課題の情報共有、
今後の商品開発に向けての打ち合わせなどを行いました。


支援を受ける3社が初顔合わせし方向性について打ち合わせ

松田商店さんは、
食事をおいしくするブレンド水出し緑茶として
匠の緑茶
グルメ緑茶
カジュアル緑茶
おいしい健康茶
の4カテゴリーを開発。

商品開発にまだ不慣れな人と農・自然をつなぐ会さんは、
松田商店さんの協力を仰ぎながら、
4カテゴリー中できるものから取り組むことに。
自作のみかんなどを
活かしたお茶を開発したいと意欲的です。

尾州真味屋総本舗さんは、
日常の中で手軽においしく鹿肉を食べられる
商品開発に挑戦することに。

さらに松田商店さんが、
鹿肉に合うオリジナルブレンド緑茶を
開発してくれることになりました。

各自の専門性を活かして優れた商品開発を目指すのが
この藤枝エコノミックガーデニングプロジェクトの
醍醐味でもあります。


V.W.STORKが試作したブレンド緑茶を持参し提案