
ネオ焼津プロジェクトで
ワインに合う革新的なサバ商品を開発した岩清さん。
FOODEXなどで披露したところ、
思いのほか海外からの引き合いが強く、
輸出向けにパッケージを見直したいと
ご相談にみえました。
パッケージの特徴である波型のフック部分が、輸送で
折れ曲がったりすると廃棄になってしまうとのこと。
かといってそこを平らにすると
普通の形状になってしまいます。
革新的な商品の場合、フォルムというのは
商品を印象づける大事な要素のひとつ。
そこで、破損することなく目立つフォルムを
工夫することになりました。
さらにブランディングについてアドバイス。
反響が大きく、いろいろなメディアから
取材依頼が来ているとのことだったのですが、
メディアに露出したことを何につなげるかが大事。
海外との商談を進めるにしても、
日本で売る準備をしてから広報しないことには
先につながらないばかりか、一度メディアで
取り上げられた情報はすぐに古くなってしまう。
ブランドの考え方や、ワインとの食べ合わせ提案のある
サイトを整え、そこで買えるようにする。
海外をターゲットにするなら
英語版、フランス語版も用意するなどの話を
させていただきました。
売ることを第一目的にすると、
思うように売れなかった場合に落ち込んでしまいます。
それより今は、自分たちのアイデンティティを作って
発信していくんだと楽しんでやること、
とアドバイスすると
「そもそもネオ焼津プロジェクトに参加した目的は、
岩清のブランディングをしたいからでした。
いろいろ忙殺され楽しむことを忘れていました!」
と岩清さん。
最後は晴々とした顔になっていました。
豚博士の桑原さんと豚肉会議を開催。
高品質の豚肉を生み出す桑原式などについて
いろいろ教えていただきました。
●豚の畜産県は?
毎日の食卓に欠かせない豚肉。生産地としては、鹿児島、宮崎、千葉などが盛んなようです。これだけの生産数があるから、リーズナブルにおいしい豚肉がいただけるんですね。
●豚肉の生産頭数は?
日本人1人が1年に食べる豚肉の量は、1960年には1kgだったものが、2013年には12kgと12倍に。高度成長期以降、いかに日本人の食生活が様変わりしたかが分かります。
しかし、生産頭数は1990年度の154万tをピークにわずかに減少傾向に。豚舎を建てるにはバイオマス、堆肥舎、浄化槽等を付ける必要があるなど、海外と比べても日本が一番厳しい条件があったり、住宅地にはなかなか建てられないなどの環境条件や、海外からの輸入量が増加しているなどの理由が考えられます。
●日本における豚肉の歴史
戦後、広く普及した豚肉ですが、実は江戸時代から食べられていました。最後の将軍 徳川慶喜公(今年の大河ドラマのヒー様ですね)などは、「豚一さま」と呼ばれるぐらい豚肉がお好きだったとか。
国が本格的に養豚を始めたのは明治2年。
当たり前に豚肉を食べている外国人のように、豚から動物性タンパク質を摂り、日本人の体格を良くすることが目的だったそうです。富国強兵は体格作りからということだったのでしょう。
当時、明治政府はイギリスの指示を仰いで国作りを進めており、そのイギリスが豚の生産国だったため輸入を奨励したという背景もあるようです。
●豚の品評会について
豚の品評会は毎年、各都道府県で開催されます。
規模が大きいのは横浜、東京、名古屋の市場。評価は、上(0.01%)、上(30%)、中、並、等外という5段階でランク付けされると前回の記事「●豚肉の等級について」でご紹介しました。
この中で、極上の評価を受ける豚のほとんどが桑原さんの所から供給された豚で、桑原さんの種でないと良い評価は得られないというのが豚市場の暗黙の了解になっているのだとか。
●桑原さんの賞歴
桑原さんの豚肉の品質は、これまで受賞した数々の賞歴でも証明されています。
・1980年より…種豚共進会において農林水産大臣賞受賞(通算8回)
・1994年…第1回日本生胚移植研究会「桝田賞」受賞
・1995年…(社)日本家畜人工授精師協会「西川賞」受賞
・1999年…オランダのレトリストで開かれた世界最大の農業展でVIB賞(上位5社)…精液を希釈する機材で受賞。世界で一番保存性が良いとされる。
・2003年…日本農業賞 特別賞受賞
●桑原式の交配について
なぜ、桑原さんはこのような優れた豚を生み出せるのでしょう?
❶育てている種豚の種類数
まず育てている種豚の種類数が違います。
一般的な日本の養豚場は、売れ筋の2種類ぐらいの種豚しか飼っていない所が多いのに対し、桑原さんの農場では、世界6大豚のほか、満州豚、マリガリッツァ、民豚などの原種、希少種や、同じランドレースでもタイプの違う種類、掛け合わせの1代目、2代目など多種多様な種類を常時4000頭生産しています。
❷すべての家系図を管理し交配
さらに、これらの豚の家系図をすべて管理。
通常は決まった交配を行うのに対し、桑原さんは各種の特徴を把握して個性を見ながらいろんな原種をかけ合わせて独自の交配を行い、改良しているのだそうです。しかも何世代も前から改良を積み重ねるため、数年でできるようなものではないのだとか。優れたサラブレッドを育てているようなものですね。
❸オーダーメイドも可能
桑原さんの農場では常に豚の凍結精液を5万本保存していて、これは世界でも5本の指に入る量。そのすべての個性を把握しているため、例えばシェフの「こんな豚肉がほしい」というオーダーメイドに合わせた改良も可能なのだとか。「でも既にいろいろな改良豚を育成しているので、その必要はあまりないかもしれませんね」とおっしゃいます。
❹飼育環境へのこだわり
他にも、徹底した衛生管理や独自のエサへのこだわりなども大きな要因と言えます。世の中にSPF豚というのがあるのをご存意ですか?これは帝王切開して産ませた豚のこと。子豚というのは、母親の産道を通る時や、生まれた環境によってすぐに病原体に感染しやすいため、そのリスクを避けるために帝王切開で産ませることがあるのですが、桑原さんの農場は徹底した衛生管理をしているのでその必要がなく、常に自然分娩。
また、大手飼料メーカーの傘下にある農場は、そこの飼料を使わなければならないなどといった制約があるのに対し、桑原さんは独立独歩でやっているため、飼料の工夫など育種、改良の自由度が高いのです。
このようにして生まれた桑原さんのオリジナル豚ですが、豚というのはなかなか新しい品種認定をしてもらえないらしく、ルイビ豚やセレ豚という名称も、品種ではなくブランド名として付けたもの。
また百貨店のプライベートブランドとして「朝霧高原豚」などといった名称で販売されています。
エスマルシェさんと、新商品の開発やちゃらいふサロンの
開催について話し合いました。
エスマルシェさんは、焼津市にととや新兵衛という
飲食店舗をお持ちなので、アイドルタイムを使用した
ちゃらいふサロンや、ブレンド教室をセットにした、
観光客向けのプラン等、さまざまな展開ができそうです。
FOTOCOサイトの中の海鮮食べ食べ研究会の情報をたくさん
もらえそうな企業さん。
パートナーシップで頑張りましょうという話になりました。
社長は行動派、徳澄さんはセンスを感じられる方です。
SSKフーズさんの開発担当の方も交えて、
今後どのような展開ができそうか話し合いをしました。
今回は時間が限られていた中で、こちらの話を一方的に
聞いていただくかたちになりましたが、味覚戦略の話に基づき
SSKフーズさんと取り組んでいけそうな提案をいくつか
させていただきました。
次回は、SSKフーズさんの思いや考え方を聞かせていただく
ということになりました。
お二人とも前向きな方で、話をしていてとても楽しかったです。
練り物メーカーのはの字食品さんと、
インターネットコミュニケーションについて会議。
今のビジネスに
インターネットやSNSを活用した
情報発信は欠かせませんが、
豊富なコンテンツを取り揃えたり、
飽きられない工夫や頻繁な更新などを中小企業が
単独で行おうとすると厳しいものがあります。
そこで、弊社が構築した
リトルブランドネットワークをご提案。
ひとつの記事を関連カテゴリーに振り分けたり、
さまざまなSNSでシェアできる
効率の良いシステムを使い、
参加者みんなで記事を共有したり、
レシピを書いて紹介し合ったりなどして
一社の負担を少なくし、
企業と企業、企業と消費者の
ネットコミュニケーションを活発化していきましょう
というお話をさせていただきました。
はの字食品さんも心強いと思ってくださったようで、
現在開発中の「煮こごりジュレ」事業化のために、
一緒にやっていきましょうということになりました。
先日、関東経済産業局静岡県よろず支援拠点の
コーディネーターの山堀さんに来社いただきました。
山堀さんは、元NHKのジャーナリストとしての経験が豊富で、
様々な方とのコミュニケーションや情報を繋げていく中で
よろず支援拠点にて経験を活かし、
また、新しい支援の形を作りながら
企業のコラボ・マッチングをされています。
山堀さんの豊富な経験と考え方を聞いてとても驚きました。
弊社の支援、活動内容を説明する中で、
仕組みや考え方に共感しながら熱心に聞いていただきました。
これからどのように連携していくか具体的なお話ができ、
これから定期的に情報交換をしながら進めていきましょう
ということになりました。
マヨネーズやドレッシング等を製造、販売している
SSKの支店長さんに「味覚磨く活動」を紹介し、
何か一緒に活動ができないか話し合いました。
ここ数年、若年層の味覚力の低下が問題になっています。
食事をするときに素材の味わいを意識したり、
いろんな食べ物に挑戦することで、
一度低下した味覚力も、また磨くことができます。
調味料のアレンジを楽しむ私たちのコンテンツの一つ、
超魅了!のコンセプトがSSKさんの商品に
ぴったりなのではないかということで、
それらを使って味覚を磨くという切り口で、
新たな分野への道筋を探ります。
今後も、こちらから様々な提案をしていくので
すり合わせをしていきましょうというお話になりました。